MONDO GLOBAL,PTE,LTD トップページ » MONDO GLOBAL通信 代表者のコラム 第3回
21世紀を象徴する技術進歩の代表的な例として、インターネットの普及を挙げるのが妥当だろう。
当初はパソコンのみの機能であったが、今では携帯電話や家庭ゲーム機、テレビでもインターネットを使用することが出来る。
インターネットは世界中を繋ぎ、情報伝達の速度を劇的に飛躍させただけでなく、新しいビジネスモデルや手法が登場し、プロの実業家から学生までの幅広い層が有益な情報にアクセスでき、使用する側も作成する側も簡単に出来るのだ。
インターネットは主に欧米諸国を中心に普及した印象があるが、果たしてアジア圏の事情はどうなっているのか。
まず、人口比の普及率で言えば、ニュージランドが83%で一番高い。
その次に韓国(80%)、日本(78%)、シンガポール(77%)と続いている。
インドネシアは15%弱でアジア圏ではまだまだ普及していない印象を受ける。
しかし、これは人口比の普及率である。
これを人数に換算してグラフ化すると、面白い結果になる。
普及率では36%とアジア圏の中でも後方に位置していた中国が4億8500万人と抜群にインターネットの使用率が高い。日本は9900万人で3位。
続いてはなんとインドネシアであり、インターネット利用人口は4000万人にも上る。
シンガポールは普及率のグラフでは4位だったものの、利用人数は400万人と高くない。
また、インドネシアではパソコンの普及率はわずか5%である。
これは非常に低い数字であるようにも見えるが、代わりに携帯電話の普及率が高いのである。
特にブラックベリーという機種のスマートフォンが、約1000万人。
携帯ユーザー数1.8億人の5%がブラックベリーを使用している。更に、ジャカルタの人口は約1000万人。ジャカルタの人口の50%が保有していると言っても良いだろう。
もう一つ面白いデータがある。
インドネシアにおけるFacebookの使用者数だ。
ご存知の通りFacebookは世界最大のSNSであり、世界中の国々で利用され、友人との交流やビジネスにも使われている。
そのFacebookのインドネシアの登録数はなんと約3500万人、アメリカに次ぐ世界第二位である。
これは、非常に面白い結果であるのではないか。
シンガポールでは約8割が新鮮な情報を仕入れることが出来る。
一方インドネシアでは素早く情報を仕入れられるのはわずか2割だが、人数に換算すればシンガポールの約10倍になる。つまり、これを踏まえて的確な経営戦略を構築できれば、一気に売り上げが増加するチャンスになる。
特にインドネシアの場合は、携帯とインターネットへの対策は重要なポイントになる。
楽天は2年前にインドネシアに進出した。
1年目と2年目の比較をすると、
ローンチ月との比較
商品数:5倍
トラフィック:8倍
トランザクション:20倍
現在
店舗数:登録300、開業200
ユーザーの男女比:男性65%・女性35%
ユーザーの年齢層:20-29歳が最多の49%
購入者の地域:ジャカルタ55%と2年目で大きな成果を出している。
インドネシアのネット普及率は、まだ人口の20%程度だが、リアルとインターネットの活用により多くのビジネスチャンスがあるようだ。
1976年 福島県いわき市出身。 日本大学工学部 卒業
その後、東京ケーブルネットワーク株式会社にて海外大手テレビショッピング開局に参加。その他、大手通販局アドバイザー、コンサルタントを歴任。
また、通販事業のマーチャンダイジングも展開。 通販のノウハウとマーチャンダイジングのノウハウを熟知したエキスパート。
現在は、独立し、通販支援、ECサイト向け動画サービスを展開。
サラリーマン時代から、日本のビジネスモデルを海外へアウトバンドしようと12年前から、台湾、韓国、アジア諸国のテレビ通販企業とビジネスを通じで展開。様々なトレンドとネットワークを持つ。
5年前からシンガポールにてビジネス展開のサポート及び支援事業を展開。
現在MONDO GLOBALを設立し、法人設立業務を初め小売業支援、飲食店進出支援を手がける。