MONDO GLOBAL,PTE,LTD トップページ » MONDO GLOBAL通信 代表者のコラム 第2回
企業が自国の外に進出する際の判断基準とする項目はいくつかあるが、やはり最も重要な項目の一つは、進出先の治安である。
基本的に治安が悪く、従業員の安全に支障をきたすような状態であれば、ほとんどの企業がその国・地域への進出を諦める。
しかし、資源が豊富で治安が悪い場合は、企業の対応は変わってくる。
派遣された従業員の給料を上げたり、派遣先の住宅や仕事場に警備をつけるなど、資源獲得のために必死に安全策を考える。
それでも、必ずしもその対策が安全であるとは限らない。
最近、アルジェリアの人質射殺事件が記憶に新しいが、あのような事件が発生した場合、企業の社会的地位を墜落させ、今後の事業に悪影響を及ぼすことは必須である。
この事件からわかることは、いくら豊富な資源があっても、それを失ってしまえば、代わりの物を探すなどの策を取ることが出来て、企業にとっての致命傷にはならない。
しかし、従業員が負傷したり、命を落とす事態となれば、いくら資源が豊富でも体制を立て直すのは非常に難しい。
世界的に見た場合、アフリカと南米は治安が著しくない地域は多いが、では、アジアの治安状態はどのようになっているのか。
まず、世界で最も危険な50の都市をランキングしたデータを見た場合、アジア諸国の都市は一つも入っていない。
外務省の海外渡航情報ではどうだろうか。
アジア地区で最近GDPが成長している国に関する情報では、危険表記や目立った情報は特にない。
むしろ、シンガポールに関しては、【世界で最も安全な観光先ランキング】で10位の日本を差し置いて6位を獲得した。
シンガポール以外のアジア諸国も目立った障害はない。
インドネシアやタイでは一部、スリなどの軽犯罪が多い地域もあるがミャンマーやマレーシア、ブルネイなどはほとんど問題なしという評価を受けており、アジア全体の成長がうかがえる。
日本という国は世界的に見ても非常に治安が良く、【世界の平和な国ランキング】で5位を獲得している。
これは非常に良いことであるが、これは国力を総合的に見たグラフであり、治安を示しているものではない。
確かに日本は平和であるが、これ以上治安を良くすることは難しい。
なぜなら、すでにトップレベルの安全を誇っているからだ。
しかし、経済が成長しているインドネシアやシンガポール、タイなどのアジアの国々は既に安全圏に位置しながら、これからも治安が改善される。
上記でも述べたが、一番大切な資源は従業員である。
もし、海外進出を考えているのであれば、今がそのチャンスなのかもしれない。
1976年 福島県いわき市出身。 日本大学工学部 卒業
その後、東京ケーブルネットワーク株式会社にて海外大手テレビショッピング開局に参加。その他、大手通販局アドバイザー、コンサルタントを歴任。
また、通販事業のマーチャンダイジングも展開。 通販のノウハウとマーチャンダイジングのノウハウを熟知したエキスパート。
現在は、独立し、通販支援、ECサイト向け動画サービスを展開。
サラリーマン時代から、日本のビジネスモデルを海外へアウトバンドしようと12年前から、台湾、韓国、アジア諸国のテレビ通販企業とビジネスを通じで展開。様々なトレンドとネットワークを持つ。
5年前からシンガポールにてビジネス展開のサポート及び支援事業を展開。
現在MONDO GLOBALを設立し、法人設立業務を初め小売業支援、飲食店進出支援を手がける。