MONDO GLOBAL,PTE,LTD トップページ » MONDO GLOBAL通信 代表者のコラム 第4回
ご存知の通り、現在のアジア圏の経済成長率は世界的に見ても、非常に著しいものである。
特にインドネシアとシンガポールが目立っており、世界中から様々な企業が進出を図っている。
そこで今回は、進出に必要不可欠な要素である【不動産】に重点を絞ってアジアの現状を考察する。
始めに、アジアの不動産投資市場は急成長を遂げている。
現在の世界の商業用不動産取引額はロンドン、東京、パリがトップを占めているが、それに次いで香港とソウルが4位と5位、更に上海、北京、シンガポールが7位、12位、14位と世界的に見ても上位に位置している。
不動産の成長を予測する際に利用されるデータの一つに【都市化率】というものがある。
これは、対象国の人と経済が密集している都市の割合を表したものである。
国家にける都市の割合が高くなればなるほど経済が成長しやすく、同時に大規模な人口流入が起きるため、不動産事業も非常に成長しやすい。
この都市化率でアジアを見た場合、日本や韓国、オーストラリアは既に国家の大半を都市が占めており、不動産の更なる成長はあまり期待できないのである。
一方、インドネシアやタイ、ベトナムやミャンマーなどのアジアの成長国の都市化率は未だに低水準であり、一番都市化率が高いインドネシアでもわずか50%しか占めていない。
日本の70%、韓国の80%という水準と比べたら、いかに低いかがわかる。
上記で挙げた4ヵ国は今後10年間で10%以上も成長すると見込まれており、不動産の新規参入には最適であるのかもしれない。
ここまでは、新規参入に最適なアジア諸国のデータを紹介したが、続いては不動産業に対する信頼の高さについて述べる。
アジアで一番不動産業が透明であり、国民から信頼を得られている国はシンガポールだ。
世界の不動産事業の透明度を表したグラフでは、26位の日本を差し置いて15位にランクインしている。
また、シンガポールは人口も国土面積も他国に比べて小さいため不動産事業の規模自体も比較的小さいのだが、REIT市場に関してはアメリカや日本、英国などの金融大国と並び世界第7位である。
つまり、不動産取引の規模は比較的小さい物であるが、不動産金融市場に関しては成熟度が高く、周りからの信頼も大きい。
このように、アジアの不動産事業は他の地域とは比べられない程の可能性を眠らせている。
都市化率が進み、新規参入企業にとっては好条件の国もあれば、ある程度成熟して信頼度が高い国もあり、どの角度からどの手段で参入するのかということに関しての選択肢は自由自在である。
1976年 福島県いわき市出身。 日本大学工学部 卒業
その後、東京ケーブルネットワーク株式会社にて海外大手テレビショッピング開局に参加。その他、大手通販局アドバイザー、コンサルタントを歴任。
また、通販事業のマーチャンダイジングも展開。 通販のノウハウとマーチャンダイジングのノウハウを熟知したエキスパート。
現在は、独立し、通販支援、ECサイト向け動画サービスを展開。
サラリーマン時代から、日本のビジネスモデルを海外へアウトバンドしようと12年前から、台湾、韓国、アジア諸国のテレビ通販企業とビジネスを通じで展開。様々なトレンドとネットワークを持つ。
5年前からシンガポールにてビジネス展開のサポート及び支援事業を展開。
現在MONDO GLOBALを設立し、法人設立業務を初め小売業支援、飲食店進出支援を手がける。